ニュースで目にするリニア中央新幹線に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
・リニアモーターカーに乗りたいけどいつできるんだろう
・なんで工事を延期したんだろう
こんな疑問を解消します。
そもそもリニアモーターカーって何?
リニアモーターカーは、磁石の力で車両を浮かして高速に移動する次世代の鉄道システムです。
リニア中央新幹線は、仮に新幹線と同じ16編成だとすると、重さは車両だけで約400tとなり、
これはアフリカゾウ80頭と同じ重さです。
それが10cmも浮きながら時速500kmで走るというのですからすごい技術ですよね。
品川・神奈川・山梨・長野・岐阜・名古屋・大阪の駅を経由する計画が進んでいます。
従来の新幹線と到着までの時間を比べてみると..
なんと、半分以下の時間で到着できちゃいます!
驚異的な速さですね。
リニア中央新幹線はいつ乗れるのか
JR東海は以下のように発言しています。
まずは国土交通大臣より工事実施計画の認可を受けた品川・名古屋間を開業し、その後、名古屋・大阪間を建設します。
現在は、品川・名古屋間の建設を進めているようですね。
当初の予定では、品川・名古屋間は2027年、大阪・名古屋間は2045年に開通する予定でしたが、現在は品川・名古屋間の工事予定を2034年以降の開業へ延期することを発表しています。
開業が遅れる3つの理由
リニア中央新幹線のルートである静岡県の前県知事の川勝平太氏が大井川の流量が減少することを懸念し、着工に反対したため、静岡県での工事が進んでいないことが開業の延期に繋がっています。
リニア中央新幹線の工事には他にも問題が指摘されており、さらに延期する可能性がぬぐえません。
今後の工事への影響が懸念される問題は以下の3つです。
水問題
静岡の工事は、大井川の起点がある南アルプスを横切る計画です。
JR東海は、県境付近でトンネルがほかの工区のトンネルとつながるまでの間は、トンネル内に湧き出た水が山梨県と長野県に流出して大井川には戻らないと説明しています。
JR東海は工事後も大井川の流量が毎秒2t減ると予測しています。
なんと、1日で25mプール32個分の水が失われるということになります。
したがって、大井川は地元民の水源になっているため、流量が減少は生活に大きくかかわると想像できます。
実際に、岐阜県では、工事の影響で水位が低下するという被害が起きています。
岐阜県内にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場周辺で井戸などの水位が低下している問題で、斉藤国土交通大臣は17日の閣議のあとの記者会見で「井戸水やため池の水位低下について、JR東海からリニア中央新幹線のトンネル工事の影響である可能性が高いとの報告を受けている。
生物問題
トンネル工事が行われる山岳地帯にはユネスコパークに認定されている区域も含まれており、動物の生活区域の縮小、川の水位や水質の変化による生態系への影響が懸念されます。
南アルプスには、世界の南限とされる希少動植物が多数存在し、守るべき極めて希少な生態系があります。この生態系は、奥地で人為が及ばず、周辺環境の変化の影響を受けやすく非常に脆弱です。
残土問題
リニア中央新幹線のルートのほとんどがトンネルであるため、工事では膨大な量の土が発生します。
残土は法律上資源であるため、埋め立てによる土砂災害の防止など活用しなくてはなりません。
それには地元住民の賛同が不可欠ですが、一部地域では反対の声が上がっているようです。
豊丘村の住民は自ら土砂災害の勉強を重ね、「上流での残土埋め立ては危険」との認識で一致すると、2016年4月に「リニア残土NO!小園の会」を発足し、候補地取り下げを村に求める署名活動を展開します。4月下旬、全住民560人の約7割に当たる387人の署名が集まります。JR東海は、この結果を無視できず、埋め立て計画の中止を決めました。
引用元:迷走を続けるリニア中央新幹線の残土処分 | 論文 | 自治体問題研究所(自治体研究社) (jichiken.jp)
まとめ
今回はリニア中央新幹線の工事が遅れる理由についてまとめました。
静岡県知事はリニア推進派の鈴木康友氏に代わったため、開発が進んでいくのか注目ですね。
環境問題に配慮しつつ、関東と関西の距離をグッと縮めてほしいです。
以上!
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